Codex · No. 1 · Companion

『デリバティブ・クリアリングのすべて』読者コンパニオン

清算を五つの段階で

一つの取引が、市場の危機に耐えるまで。

専門用語に入る前に、仕事の流れを一枚の構造として見せます。

  1. I

    取引が成立する

    売り手と買い手が、互いに向き合う。

  2. II

    CCP が間に入る

    すべての売り手の買い手となり、約束を引き受ける。

  3. III

    ネッティング

    無数の債権債務が、一点で圧縮される。

  4. IV

    証拠金

    当初証拠金と変動証拠金が、日々リスクを支える。

  5. V

    デフォルト・ウォーターフォール

    参加者が破綻する日に備えた、多層の防波堤。

A Reader's Companion to Derivatives Clearing

本は、刷った日に止まる。市場と規制は、止まらない。

このページは、本書を持っていなくても読めます。下の「清算の全体地図」と章別ガイドは、清算という仕組みの見取り図としてそのまま読めるように書きました。試し読み(序章・第1章)と合わせれば、本書が扱う世界の輪郭はここでつかめます。

本書をお持ちの方へ。書籍は刊行の瞬間に内容が固定されますが、清算の世界——市場構造も、規制も、リスク管理の実務も——は動き続けます。その差分を、章別の補足とインフォグラフィック、正誤表・補遺のかたちでここに積んでいきます。

The Map · 清算の全体地図

取引の成立 売り手と買い手が向き合う(第2章) CCP CCP の介在 —— 債務引受 CCP がすべての売り手の買い手に、 すべての買い手の売り手になる(第1章) ネッティング 無数の債権債務が、CCP を要に 圧縮される(第3章) IM / VM 証拠金 当初証拠金と変動証拠金が、 日々リスクを担保する(第3章・第5章) デフォルト・ウォーターフォール 参加者が破綻した日のための、 多層の防波堤(第5章)

一つの取引が生まれてから、市場の危機に耐えるまで。清算(クリアリング)の仕事は、この五つの段でできています。各段の括弧内は、本書で対応する章です。

The Chapters · 章別ガイド

  1. 序章進化するデリバティブ・クリアリングの世界へ
  2. 第1章クリアリングの基礎
  3. 第2章クリアリング対象商品の基本解説
  4. 第3章クリアリング・プロセスの実践 —— 取引成立から決済まで
  5. 第4章クリアリングの法規制と地域別の特徴
  6. 第5章クリアリングのリスク管理
  7. 第6章クライアント・クリアリングのオンボーディングとドキュメンテーション
  8. 第7章クライアント・クリアリングの未来展望

各章に、学べることの要約と見取り図を掲載しています。補足記事は、順次このガイドに追加していきます。

Errata

Glossary

本書巻末の用語集から始めて、著者サイトで公開しています。収録は200語を超え、書籍に無い項目も含みます。実務で必要になった語を、随時足していきます。